デルタ【delta】Δ

デルタとは?

ギリシャ文字の4番目の文字で、大文字は「Δ」、小文字は「δ」。数学や物理学で変化量を表す記号として使われてきた慣習から、IT分野でも、ある時点と別の時点のデータや値の「差分」や「変化量」を意味することが多い。
デルタのイメージ画像

ソフトウェア開発の現場では、ソースコードの変更前後を比較した際の差分をデルタと呼ぶことがある。Gitなどのバージョン管理システムは、ファイル全体を毎回保存するのではなく、前の状態から変わった部分だけを記録する。これにより、ストレージの使用量を抑えながら変更履歴を管理でき、過去のどの時点の状態にも戻すことができる。

ファイルの同期や転送、バックアップなどでも、前回からの変更分のことをデルタと呼ぶことがある。クラウドストレージでファイルを更新した際、変更された箇所だけをサーバに送信する処理を「デルタ同期」や「差分転送」と呼ぶ。

バックアップでは、初回のフルバックアップ以降に追加・更新されたデータだけを保存する方式を「デルタバックアップ」と呼ぶことがある。「差分バックアップ」や「増分バックアップ」などの総称である。データベースの分野では、変更されたデータの記録を「デルタログ」と呼ぶことがある。元のデータに対してどのような更新が行われたかを追跡するために使われ、障害発生時のデータ復旧にも役立つ。

ゲーム開発やアニメーション処理では、前のフレームからの経過時間を「デルタタイム」と呼ぶ。コンピュータの処理速度は環境によって異なり、1秒あたり何フレームで構成されるかは性能次第のため、デルタタイムを使って動きの速さを調整することで、どの機器でも同じテンポでゲームが動くよう制御することができる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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