デマウイルス 【hoax】

概要

デマウイルス(hoax)とは、騒動を起こすために人為的に流されたコンピュータウイルスのデマ情報。また、そうしたデマ情報の中で言及されている実在しないウイルス

デマウイルスという種類のウイルスが存在するわけではなく、架空のウイルスへの注意や対策を呼びかける虚偽の内容が記されたメッセージで、SNSメッセンジャー電子メールなどを通じてチェーンメールのような形で人から人へ口コミで広まることが多い。

メッセージの内容は、実際には無意味な注意の喚起や対処方法の説明、知人などへのメッセージ転送・転載の依頼などである。情報の「信憑性」を高めるために、IT関連の大手企業や政府機関の名を挙げ「○○社によって確認された」等の情報が掲載されている場合が多い。もちろんこれもデマである。

(架空の)ウイルスへの対処方法には、実在のオペレーティングシステムOS)やアプリケーションソフトの一部を構成するファイルの削除を指示する場合が多く、デマを信じた人が実際に操作を実行に移すとシステムや当該アプリケーションが正常に動作しなくなってしまう。システムが起動不能になるような悪質な指示が記されていた例もある。

セキュリティ対応機関やアンチウイルスソフトのメーカーなどでは、コンピュータウイルスに関する情報と並んでデマウイルスの情報も収集・公開しており、デマに扇動され誤った操作をったり他の人に触れて回ったりしないよう注意を促している。

(2023.5.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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