デジタルデータ【digital data】
概要
デジタルデータとは、あらゆる情報を「0」と「1」という2進数の数値の組み合わせに置き換えて表現したもの。文字、音声、画像、動画などの多様な情報を、コンピュータが処理可能な形式で記録したものを指す。

コンピュータをはじめとする現代の情報処理・伝送装置は、電気信号のオンとオフに対応する2進数を基本単位として動作する。そのため、文字、画像、音声、動画といった多様な情報は、すべて2進数の数値の並びに変換されて扱われる。このように離散的な値で表現した情報をデジタルデータという。
例えば、文字情報は文字ごとに対応する数値を定めた文字コードに置き換えて記録される。画像は画素(ピクセル)と呼ばれる微細な点の集まりとして記録され、それぞれの点に色や明るさの数値が割り当てられている。映像は画像を1秒あたり何十枚と切り替えることで表現される。音は、空気の振動を非常に短い時間間隔で測定し、その強弱を数値として記録する。
デジタルデータは複製や伝送の際に劣化しにくいという特徴がある。アナログ信号はノイズの影響を受けやすいが、デジタル信号は「0」と「1」のどちらであるかを判定できれば元通り復元できる。どれほど遠くに伝送しても、何度複製を繰り返しても、理論上は元の情報の品質を完全に維持することができる。この特性が社会における情報のデジタル化が進む理由の一つとなっている。
一方、現実世界の連続的な現象を数値に変換する過程では、標本化や量子化といった処理が必要であり、その精度によって再現性が左右される。また、情報の完全な複製が可能な点は悪用も可能な特徴であり、著作物の違法な複製と配布が容易であるなど、アナログ時代には考えにくかった新たな社会問題の原因ともなっている。