デジタルズーム 【digital zoom】

概要

デジタルズーム(digital zoom)とは、カメラのズーム(拡大)機能の一つで、撮像素子の中央付近で捉えた像をデジタル処理で拡大し、広角・望遠を切り替える方式のこと。

デジタルデータとして画像を得るデジタルカメラスマートフォンなどのカメラ機能に搭載されたズーム機能の一つで、光学的な特性は変更せず、撮像素子が得た画像データの一部と抽出してデジタル処理で引き伸ばして拡大する。

倍率を上げていくと、より狭い範囲の素子による少ない画素数の画像を大きく引き伸ばすことになるため、画質が低下してぼんやりした画像になっていく。一方、撮像素子に映る像そのものは光学的に変化しないため、明るさは変わらない。

一方、カメラ装置内部のレンズなど機構により撮像素子に映る像そのものを光学的に拡大する方式を「光学ズーム」という。多くのカメラ装置では低倍率のズームは光学ズームで、光学機構の限界を超える高倍率ズームはデジタルズームで対応するようになっており、操作画面でどちらの方式が適用されているか区別できるようになっている。

(2024.6.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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