ディテクション【detection】ディテクト/detect
概要
ディテクションとは、検知、検出、探知、発見などの意味を持つ英単語。IT分野では、特定の事象や変化、異常などを検知し、その存在を認識することを表す。セキュリティや信号処理などの領域でよく用いられる。

観測対象から得られるデータをもとに、あらかじめ定義された条件やモデルと照合し、対象となる事象が発生しているかどうかを判断する処理を指すことが多い。単に情報を収集するだけでなく、その中から意味のある兆候を抽出し、検出結果として提示する。検出対象は分野によって異なり、不正アクセスやマルウェア、機器の故障、画像中の物体、通信信号の到来など様々である。
サイバーセキュリティ分野では、攻撃者の侵入やマルウェア感染などの兆候を検出する仕組みをディテクションと呼ぶ。例えば、侵入検知システム(IDS:Intrusion Detection System)は、通信内容やパケットの特徴を分析し、不審なパターンを検出する。近年は振る舞い分析や機械学習を用いて未知の攻撃を検出する技術も広がっている。
画像処理や人工知能の分野では、画像や映像から特定の対象物を見つけ出す「物体検出」(object detection)が代表例である。深層学習を用いた手法としてはYOLOなどが知られ、入力画像から人や車などの位置と種類を同時に検出する。音声認識やレーダー処理でも、信号中から特定の特徴を検出する処理が行われる。
産業機器やIoTの分野では、温度や振動などのセンサーデータを監視し、閾値を超えた異常を検出することもディテクションである。データベースやシステム管理の分野でも、システムの状態を監視し、サーバの負荷が急激に上昇したり、データベースへのクエリ速度が著しく低下したりといった異常な状態を検知することがディテクションに該当する。