ディスインフォメーション【disinformation】偽情報
概要
ディスインフォメーションとは、受け手を欺き、特定の目的を達成するために、意図的に作成・拡散される偽情報のこと。単なる事実誤認である「ミスインフォメーション」とは異なり、悪意や意図的な操作が含まれている。

政治的な混乱を招いたり、特定の集団の評判を失墜させたり、社会的な対立を煽ったりするために明確な意図に基づいて流布される虚偽情報である。政治、経済、社会問題など幅広い分野で見られ、世論形成や選挙、国際関係に影響を与える場合もある。
まったくの虚偽を事実のように捏造する場合もあるが、多くの人がいちいち情報を精査しないことを悪用し、事実の一部を文脈から切り離して歪曲する手法がよく用いられる。近年では、生成AI技術で本物そっくりの画像や動画を生成するディープフェイク技術を悪用した事例も見られる。
ディスインフォメーションの手法自体は以前から存在するが、インターネットやSNSの普及により、情報の拡散速度と到達範囲は大幅に拡大した。SNSの匿名性や推薦アルゴリズムによる拡散の仕組みは、刺激的な内容を短時間で広める傾向がある。偽のニュース記事、加工された画像や動画、誤解を招く統計情報などがまことしやかに共有され、時として驚異的な速度で拡散する。、一度信じ込まれると修正が困難になることもある。
ディスインフォメーションの影響は多岐にわたり、選挙における民意の操作、公衆衛生に関する不信感の醸成、国家間の情報戦など、社会の基盤となる信頼関係を根本から揺るがす恐れがある。各国政府や国際機関、プラットフォーム事業者は、ファクトチェック体制の整備やコンテンツ監視、情報リテラシー教育の強化などを通じて対策を講じているが、生成AIの進化により、より精巧で判別が難しいコンテンツが次々と生み出されるという「いたちごっこ」の状態が続いている。