チェックポイントファイル【checkpoint file】
概要
チェックポイントファイルとは、計算処理やソフトウェアの実行状態を一時的に保存したファイルのこと。障害発生時や処理中断時に最初からやり直すことなく、最後に記録した時点から処理を再開することができる。

メモリ上のデータや処理の進行状況を定期的にディスクへ書き出し、後から同じ状態を復元できるようにする仕組みである。データベース管理システム(DBMS)や科学技術計算、人工知能(AI)のディープラーニング(深層学習)など、長時間の処理を伴う分野で利用される。
長時間に渡る学習や計算処理は、途中で中断されるとそれまでの結果が失われてしまう。一定の間隔でチェックポイントファイルを保存しておけば、最後に保存された時点から処理を再開でき、計算資源や時間の浪費を抑えられる。チェックポイントファイルの形式は利用するソフトウェアやフレームワークによって異なる。
保存される内容は分野によって異なる。機械学習ではパラメータの値や設定情報、オプティマイザの状態などが記録され、学習を中断した時点と同じ条件で処理を継続できるようになる。データベースでは更新処理の整合性を保つための管理情報が、仮想マシンではメモリ内容やCPUの状態、接続されている仮想デバイスの状態などが記録され、保存時点とほぼ同じ状態で動作を再開できる。
この仕組みは、データをディスクへ同期する処理に伴う負荷と、障害発生時に失われるデータの許容量とのバランスを考慮して運用される。保存の頻度を高めればデータの安全性は高まるものの、処理速度の低下に繋がる。実務上は、一定の時間間隔や処理の節目ごとに自動で生成されるよう設定するのが一般的である。
(2026.6.29更新)