読み方 : ダミーさぎょう

ダミー作業【dummy activity】

概要

ダミー作業とは、プロジェクトのスケジュールなどを図示するアローダイアグラムなどで、実際の作業や時間を伴わない仮想的な依存関係を表現するために用いられる矢印。作業時間や資源を必要としないが、作業間の前後関係や依存関係を表すために図上に仮に設定される作業である。
ダミー作業のイメージ画像

プロジェクトマネジメントでは、作業の順序関係や依存関係ネットワーク状の図で表現する手法が広く用いられる。代表的な手法の一つであるアローダイアグラムでは、矢印が作業を表し、矢印の両端に置かれる丸印ノードが作業の開始や終了、結節点、合流点などを示している。

このような図では、すべての作業が「開始ノード」から「終了ノード」への矢印で表現される。このとき、実際には存在しない作業として論理的な依存関係だけを示す必要が生じる場合があり、これをダミー作業として記載する。ダミー作業は所要時間がゼロであり、資源も消費しない。図上では通常、破線の矢印で表現され、実線で表される通常の作業と区別される。

ダミー作業が必要になる主な状況は二つある。一つは、複数の作業が完了して初めて開始できる作業がある場合に、依存関係を正確に表現するためである。もう一つは、二つのノード間に並行して行われる作業が複数ある場合に、直接複数の矢印を引くことができない制約を回避するため、ダミー作業でいったん別のノードに移行し、そこから作業を開始する場合である。

なお、このようなダミー作業が図上に必要となるのは、矢印が作業を表す「AoA」(Activity on Arrow)形式の図法だけで、プレシデンスダイアグラム法PDMPrecedence Diagram Method)のように、ノードが作業を表す「AoN」(Activity on Node)型の図法では必要ない。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。