タグる
概要

ハッシュタグを略した「タグ」と、名詞を動詞化する接尾辞「る」を組み合わせた日本のネットスラングで、「ハッシュタグをたどって新しい情報を得る」という行為を一言で表す。「#カフェ巡り」「#渋谷グルメ」のようなハッシュタグを入力して、同じタグが設定された投稿を探す閲覧行動を指す。
Web検索エンジンやSNSの検索機能などで行われる通常のキーワード検索が単語やフレーズ一致、意味的な関連度などに基づいて結果を返すのに対し、ハッシュタグ検索は投稿者が意図的にタグを付けた投稿のみを抽出するため、ノイズが少なく目的に合った情報が集まりやすいという特性がある。
この行動が広まった背景には、Instagramにおけるハッシュタグ文化の浸透がある。飲食店や旅行先、コスメ、ファッションなどのジャンルでは、投稿者が「#○○」という形式でカテゴリや場所を明示する慣習が定着しており、閲覧者側もその仕組みを利用して情報収集するようになった。「お店を探すならGoogleではなくInstagramでタグる」という行動様式は、特に10~20代において一般化しているとされ、従来の検索エンジンの機能を置き換える局面も生まれている。
一方、X(旧Twitter)では、イベントやニュース、トレンドに関連するハッシュタグをタグり、同一の話題の投稿をまとめて閲覧する使い方が定着している。TikTokやThreads、Pinterestなどでも「#○○」形式のハッシュタグ機能が存在し、タグる行為の対象プラットフォームは広がっている。
一方で、ハッシュタグは投稿者が任意に付与するものであるため、内容と無関係なタグを大量に付ける「タグスパム」が混入しやすく、検索精度が下がる問題も存在する。Instagramが一時期ハッシュタグの表示アルゴリズムを変更し、多数のタグを付けた投稿の他の利用者への表示を抑制する方針をとったことも、こうした問題への対応の一例だ。