読み方 : タイミングず
タイミング図【timing diagram】
概要

横方向に時間軸を配置し、縦方向に個々のオブジェクトを表す短冊状の領域を並べる。それぞれ領域の中に、各オブジェクトが時間の流れに従ってどのように状態変化するかを描く。状態が維持される期間は横線で、状態が切り替わる瞬間は縦方向の段差で表現される。
複数のオブジェクトを同じ時間軸上に並べて配置できるため、一方の状態変化が他方にどのタイミングで影響を与えるかや、特定のメッセージが送受信される瞬間に各部がどの状態にあるかを対比しながら確認できる。状態が変わるきっかけはイベントやメッセージとして記述され、「この状態は最大○秒以内に終わらなければならない」といった時間制約や期間制約を図中に明記することもできる。
UMLには振る舞いを表す図として、「シーケンス図」や「アクティビティ図」などがある。このうちシーケンス図もオブジェクト間のやり取りを時系列で表すが、メッセージ交換の順序や処理の流れを主眼とするのに対し、タイミング図は時間の流れそのものを中心に構成される。各状態がどの時点で始まり、どれだけ継続したかを詳細に把握したい場面で、シーケンス図より適している。
タイミング図はUML 2.0で新たに追加された図であり、電子工学のハードウェア設計で使われてきた「タイムチャート」(タイミングチャート)の概念を取り入れたものとされる。こちらは、通信プロトコルにおける信号の切り替え、制御装置の動作タイミング、センサーと制御機器の同期処理など、ミリ秒やマイクロ秒単位の正確な同期が求められる組み込みシステムや通信制御の設計で広く用いられる。
(2026.7.15更新)