センシング【sensing】

概要

センシングとは、温度、湿度、音、光、圧力といった現実世界のさまざまな物理量や現象を計測し、数値化して捉えること。機械やコンピュータにとっての「五感」として機能し、システムと外界を繋ぐ基盤となる技術である。
センシングのイメージ画像

対象となる現象を電気信号などに変換するセンサー素子と、その信号を増幅や変換によって処理する回路を組み合わせて利用する。センサーが捉えた情報はアナログ信号であることが多いため、コンピュータによる数値処理を行うためにはA/D変換によってデジタルデータに置き換える。

センシングの対象は多岐にわたる。加速度センサーによってスマートフォンの傾きや人の歩数を計測したり、GPSを用いて位置情報を特定したり、自動運転車が周囲の車両や歩行者との距離を計測することもセンシングの一種である。近年では、スマートウォッチのようなウェアラブルデバイスの普及により、心拍数や血中酸素濃度といった生体情報のセンシングも身近なものとなっている。

IoTシステムでは、センシングによって収集されたデータネットワークを通じてサーバクラウドに送信され、現場の状態を遠隔地から把握したり、蓄積されたデータを分析したりすることが可能となる。この仕組みはスマートホーム、工場の設備監視、農業の環境管理、医療やヘルスケアなど幅広い分野で活用されている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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