読み方 : スマートのうぎょう
スマート農業【smart agriculture】
スマート農業とは?

圃場に設置されたセンサーが気温や湿度、日照量、土壌水分量などをリアルタイムで計測し、通信回線を通じてクラウドへ蓄積する。蓄積データは気象情報と組み合わせて分析され、灌漑や施肥の量、タイミングの自動制御に活用される。施設園芸では温室内の環境を自動調整するシステムも普及している。
人工衛星の測位システムと連動した自動走行トラクターや田植え機は、数センチメートル単位の精度で圃場を自律走行し、少人数での広面積作業を可能にする。ドローンによる上空からの圃場監視や農薬散布、画像認識技術を用いた収穫ロボットの導入も進んでいる。
畜産分野では、家畜に装着したセンサーで活動量や体温を収集し、健康状態の監視や疾病の早期発見に役立てる。給餌や搾乳設備の自動化も実用化されており、農畜産業全般にわたってデータに基づく管理が広がっている。収穫量や販売実績を一元管理するクラウド型の営農管理プラットフォームも各社から提供され、離れた場所からでも農業経営の状況を把握できる。
こうした技術が注目される背景には、農業従事者の高齢化と担い手不足がある。熟練農家の経験や勘に依存してきた作業をデータで補うことで、経験の浅い就農者でも一定水準の栽培管理が行えるようになる。一方、機器の導入費用の高さや農村部における通信環境の整備、操作知識の習得などが普及上の課題とされている。