スポーク【spoke】
概要

ハブアンドスポーク型のネットワークでは、中央に配置された拠点や機器を「ハブ」(hub)と呼び、そこから接続される各拠点や機器を「スポーク」(spoke)と呼ぶ。スポークは原則としてハブとのみ接続し、スポーク同士が直接通信することはない。あるスポークから別のスポークへ通信する場合も、必ずハブを経由して届けられる仕組みとなっている。
この構成は、本社と支社、データセンターと各拠点、クラウド環境と利用拠点を結ぶネットワークなどで広く採用されている。例えば企業の拠点間ネットワークでは、本社のルータをハブ、各支店のルータをスポークとして接続し、各支店は本社との間にのみ通信経路を確立すればよい構成となる。
データ連携やアプリケーション統合の分野でも同様の仕組みが用いられる。中央の統合サーバをハブ、接続される個別の業務システムをスポークとして扱い、データの形式変換や配信をハブが一括して処理する。新しいシステムを追加する場合も、ハブに一つのスポークを追加するだけで済むため、全システム間を直接結ぶ構成に比べて、拡張や変更の負荷を抑えられる。
「ハブアンドスポーク型」という言葉自体は、航空業界や物流業界における輸送網の効率化に由来する。各地から集まった荷物や乗客を一度中央の拠点に集約し、そこから再び各地へ振り分ける方式が、通信やデータの伝送にも適していたことから、情報通信の分野における設計パターンの一つとして広まった。クラウドサービスの構成図でも、ハブから伸びた先にスポークが配置される形で表現されることが多い。
(2026.6.19更新)