スプリントプランニング【sprint planning】
概要

スクラムでは、1~4週間程度の周期で区切られた「スプリント」(sprint)と呼ばれるプロセスを繰り返してソフトウェア開発を進める。スプリントプランニングは各スプリントの開始時に行われ、製品の責任者であるプロダクトオーナー、チームの運営を支えるスクラムマスター、開発を担うメンバーの全員が参加する。
会議の前半では、今回のスプリントで実現すべき価値をユーザーストーリーのような形で検討し、スプリントの目標である「スプリントゴール」を定義する。これに基づき、プロダクトオーナーが優先順位を付けたプロダクトバックログの中から、ゴール達成に必要な項目を選定する。項目の見積もりには、メンバー各自の評価をカードで一斉に提示し、認識のズレを話し合いながら合意形成を図る「プランニングポーカー」という手法がよく用いられる。
会議の後半では、選定した項目を1日単位で実行可能な具体的なタスクへと分解する。チームは過去の実績や稼働可能な人数といったキャパシティを踏まえ、スプリント期間内で無理なく完了できる作業量とスケジュールを見積もる。こうして定まったプロダクトバックログ項目とタスクの一覧は「スプリントバックログ」と呼ばれる文書にまとめられ、スプリントプランニングの成果物となる。
初期のスクラムガイドでは、1か月のスプリントにつき会議時間は最大8時間という目安が示されていたが、近年のガイドでは固定の時間枠は定められていない。実際の所要時間はスプリントの長さや対象作業の複雑さに応じて変わる。なお、スクラムではスプリント中にも「デイリースクラム」という短時間のミーティングが毎日行われる。
(2026.6.27更新)