スピンボタン 【spin button】

概要

スピンボタン(spin button)とは、コンピュータの操作画面の表示要素の一種で、数値の入力欄の脇にある上向きの三角型「▲」と下向きの三角形「▼」が対になったボタンのこと。数値の増減を指示することができる。

設定画面やフォーム入力画面などで、テキストボックスに数値を入力する場合があるが、スピンボタンはその右端などに表示され、「▲」「▼」が上下あるいは左右に並んでいる。「▲」を押すと表示された数値が少しだけ増加(例えば、整数ならば+1など)し、「▼」を押すと少しだけ減少(同-1など)する。

キーボードで数字を打鍵しなくても、マウスやタッチなど位置を指示する操作だけで数値を入力することができ、長い桁数の数値を僅かな量だけ増減する場合には値全体を入力し直すよりも高速に微修正することができる。キーボード矢印キー「↑」「↓」などに対応付けて操作できるようになっている場合もある。

スピンボタンが併設された数値入力用のテキストボックスを「スピンボックス」(spin box)と呼ぶことがある。タッチ操作が前提のスマートフォンタブレット端末向けの操作画面では、指先で確実に押し分けられるよう、「+」「-」などが記された大きなボタンになっていることもある。

(2023.5.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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