スナックバー【snackbar】

概要

スナックバーとは、スマートフォンアプリやWebサイトなどの画面下部に一時的に表示される、細長い帯状の通知メッセージ。操作の結果や状態の変化を短い文言で伝え、数秒後に自動的に消える。マテリアルデザインで定義された要素の一つであり、モバイル環境を中心に普及している。
スナックバーのイメージ画像

利用者が行った操作に対する簡潔なフィードバックを伝えるための表示要素である。例えば、ファイルの保存や送信、削除といった操作の直後に、画面の下端に「保存しました」「送信しました」といった短いメッセージが現れ、一定時間が経過すると自然に消えていく。

多くの場合、メッセージには「元に戻す」や「再試行」といった操作を取り消すためのボタンが一つだけ添えられている。利用者が誤操作をした際や処理をやり直したい場合に、通知を確認した直後にすぐ対応できるようになっている。

スナックバーは、画面の一部に軽く重なるように表示され、背後にあるコンテンツを完全に覆い隠すことはない。利用者が何も操作しなくても一定時間が経過すれば自動的に消えるため、通知を確認した後に閉じる操作を行う必要がない。明示的に閉じるまで画面上に留まり続けるダイアログボックスとは挙動が異なる。ダイアログボックスは操作を一時的に止めて重要な確認や入力を利用者に求める場合に用いられ、スナックバーは利用者の作業を妨げない範囲で情報だけを伝える。

この表示手法は、米グーグル(Google)社が提唱するデザイン体系である「マテリアルデザイン」(material design)の中で規定され、Android向けアプリを中心に採用が広がった。画面スペースが限られるモバイル端末に最適化された通知手法として、従来のポップアップ通知に代わり定着した。現在ではAndroidに限らず、iOSアプリやWebアプリケーションデスクトップアプリケーションなどの操作画面でも通知表示として用いられている。

(2026.7.3更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。