ストラタム【stratum】

概要

ストラタムとは、コンピュータ間で時刻同期を行うNTPで、基準となる時刻源からの距離や階層を表す指標のこと。時刻サーバがどの程度信頼できる基準時刻に近いかを示すための階層番号である。
ストラタムのイメージ画像

NTPNetwork Time Protocol)では、正確な時刻を提供する装置を頂点とし、その時刻を他のNTPサーバや機器へ段階的に配布する階層構造が採用されている。この階層を表す数値がストラタムであり、数値が小さいほど基準となる時刻源に近く、一般により高い精度を持つとされる。

最上位の「ストラタム0」は原子時計やGPS受信機などの高精度な時刻源であり、ネットワークに直接参加するNTPサーバではない。これらの装置に直接接続して時刻を取得するNTPサーバは「ストラタム1」と呼ばれ、基準サーバとして他のコンピュータに時刻情報を配布する役割を持つ。

「ストラタム1」サーバから時刻を受信するサーバは「ストラタム2」となり、さらにそのサーバから同期を受ける装置は「ストラタム3」というように、ネットワーク上で階層的に時刻が伝播していく。この仕組みにより、多数の機器が効率よく同一の時刻に同期することが可能となる。ストラタムの値は通常0から15までが有効範囲とされ、それより大きい値は同期不能を示す場合が多い。

ストラタム1のサーバを運用するには原子時計など特殊な設備が必要なため、インターネット上で公開されているNTPサーバの多くはストラタム1のサーバから時刻を取得する「ストラタム2」である。高精度の時刻情報を求めてストラタム1のサーバにアクセスが殺到すると過負荷でシステムの運用に支障をきたすことに繋がるため、パソコンなど末端の機器の時刻合わせの用途ではストラタム2以下のNTPサーバを使用することが好ましいとされる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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