スタースキーマ【star schema】
概要
スタースキーマとは、データウェアハウスの代表的な設計手法の一つで、中心のファクトテーブルから複数のディメンションテーブルを放射状(星形)に配置するもの。人間にとって理解しやすく、分析処理の高速化も図ることができる。

売上金額や数量など、分析の元になる事実(ファクト)を格納する「ファクトテーブル」を中心に、日時、商品、顧客、店舗といった分析軸(ディメンション)となる属性情報を持つ「ディメンションテーブル」を放射状に結合する。ファクトテーブルには外部キーとして各ディメンションへの参照が含まれ、多次元的な集計や条件抽出が可能となる。
業務システム向けのデータベースは正規化によってテーブル間の重複を排除するが、スタースキーマではディメンションテーブル内に冗長な属性をあえて保持する場合がある。テーブル間の結合の複雑さを減らしてSQL文を単純化でき、集計処理を高速に実行できるため、利用者が対話的にデータ解析を行う探索的な業務に向いている。例えば、日付ディメンションに年、月、曜日といった情報をそれぞれ別々の項目として格納しておくことで、集計時に計算処理を追加せずに柔軟な分析が可能となる。
構造が直感的で理解しやすいため、分析者は複雑な項目間の繋がり意識することなく、どの項目で絞り込み、どの数値を合計するかを容易に指定できる。多くのビジネスインテリジェンスツール(BIツール)もこの構造に最適化されており、専門知識が乏しい利用者でも画面上の直感的な操作で高度な分析レポートを作成できる。一方、データ量の増加に伴ってディメンションテーブルが急激に大きくなる場合があり、データ規模が大きい場合はストレージ容量の圧迫に繋がることもある。