スタッタリング【stuttering】
概要

映像は本来、一定の間隔で連続して描画されることで滑らかな動きとして認識される。この間隔が一時的に乱れ、あるフレームだけ表示までに時間がかかると、その瞬間だけ映像が止まったり引っ掛かったりしたように見える。これがスタッタリングと呼ばれる状態である。
数値上の平均フレームレートが高くても、フレームごとの表示時間(フレームタイム)にばらつきがあれば体感上はぎくしゃくした動きとなる。単純なフレームレートの計測だけでは発見しづらいため、ゲームの性能評価ではフレームタイムの計測・評価が必要となる。
原因としては、ビデオチップやCPUの処理性能が描画に追いつかない場合や、ディスプレイのリフレッシュレートと映像の出力タイミングが同期していない場合が挙げられる。パソコンの背景で動作する他のソフトウェアが計算資源を消費することや、ストレージからのデータ読み込みの遅れ、メモリ不足によるストレージとの領域入れ替え(ページング)の頻発、ネットワーク通信の不安定さも原因となる。動画配信では、通信速度の低下によって再生側の処理が追いつかなくなることでも発生する。
スタッタリングは、操作を受け付けなくなるフリーズや、プログラムが異常終了するクラッシュとは異なり、一時的な停止や遅延の後に通常の動作へ戻る。対策としては、グラフィックドライバを最新の状態に保つことや、FreeSyncやG-SYNCといった同期技術によってディスプレイの表示タイミングと映像の出力タイミングを厳密に合わせる方法が用いられる。映像の途切れを抑える手法として、描画品質の設定を下げて処理負荷を軽減することや、動画配信サービスが通信状況に応じて画質を自動的に変更する仕組みも利用されている。
(2026.7.3更新)