スクリーンセーバー【screen saver】
概要
スクリーンセーバーとは、利用者が長時間コンピュータを操作していない時に起動する、簡易なアニメーションなどを表示するソフトウェア。主に1980~90年代に利用されていた。

2000年頃まで一般的だったCRT(Cathode Ray Tube:陰極線管、ブラウン管)方式のディスプレイ装置は、筐体奥にある電子銃から画面表面にある蛍光体に電子線を照射するという動作原理だった。この方式では同じ位置に同じ内容を長時間表示し続けると蛍光体が劣化して残像が消えなくなる「焼きつき」と呼ばれる現象が発生する。
スクリーンセーバーはこれを防止するために用いられたソフトウェアである。あらかじめ設定された一定時間、利用者がキーボードやマウスなどによる操作を行わないと、離席したと判断して自動的に起動する。真っ暗な画面に切り替えたり、表示内容が常に変化し続けるように動画やCGアニメーションなどを表示する。
利用者が操作を再開すると即座に終了して元の操作画面に戻るが、終了時にパスワードの入力などを要求して、利用者の離席中に他人が勝手に画面を覗き見たり操作することを防ぐ機能を持ったものもある。この機能自体はパソコンやスマートフォンなどのロック画面に受け継がれている。
CRTディスプレイの性能向上で焼きつき現象が起こりにくくなり、また、液晶ディスプレイなど構造上焼きつきが起きない方式の装置への置き換えが進んだため、現代では本来の用途ではほとんど利用されることはなくなった。代わって、一定時間の無操作を検知するとコンピュータ側からの制御でディスプレイの電源を自動的にオフにしたり、画面表示を抑止する省電力モード(スリープモード)に切り替える機能が普及している。