スクラムチーム【scrum team】
概要
スクラムは反復型のソフトウェア開発手法の一つで、スクラムチームはその実践の中心となる開発チームである。外部からの指示を受けて動くのではなく、チーム内で作業の計画や実行、改善を自律的に行う「自己管理型」の組織として機能する。
3つの役割
チームを構成する3つの役割(ロール)のうち、「プロダクトオーナー」(product owner)は開発する製品の価値を最大化する責任を持ち、「プロダクトバックログ」(product backlog)と呼ばれる要求事項の優先順位付きリストを管理する。顧客などの利害関係者(ステークホルダー)の要求をチームに伝える窓口でもあり、何を作るかの判断権限を持つ。
「スクラムマスター」(scrum master)は、スクラムの理論やルール、実践がチーム内で正しく機能するよう支援する役割で、実践を妨げる障害の除去や軽減、チーム内でのファシリテーションなどを行う。いわゆるリーダーや管理職とは異なり、チームへの指示・命令は行わない独特の主導的役職である。
開発者は実際に製品のインクリメント(動作する成果物)を作り上げるメンバーで、設計や実装、テストなど必要なスキルをチーム内でカバーする。職種の肩書きは問わず、スクラムガイド2020年版からは「開発チーム」という呼称が廃止され、全員が「開発者」と統一された。
規模と実践
チームの規模は10人以下が推奨されており、小規模に保つことでコミュニケーションコストを抑え、機動性を維持する。1~4週間の固定期間で区切られた「スプリント」(sprint)を繰り返しながら開発を進め、各スプリント終了時に動作するソフトウェアを届けることを原則とする。「スプリントプランニング」「デイリースクラム」「スプリントレビュー」「スプリントレトロスペクティブ」の4つのイベントがチームの活動サイクルを構成する。
