システムソフトウェア【system software】
概要
システムソフトウェアとは、電子機器の基本的な制御・管理を行うソフトウェアの総称。機器の種類や用途によって指す範囲は異なるが、ファームウェアやオペレーティングシステム(OS)、デバイスドライバ、ミドルウェアなどが該当する。利用者が個別の目的で使用するアプリケーションソフトと対比される概念である。

電子機器に搭載されるソフトウェアのうち、ハードウェアの初期化や各装置の制御、基本的な機能の提供、利用者が設定変更や起動するプログラムを選択するための基本的な操作画面(ユーザーインターフェース)の提供などを行うものを指す。アプリケーションソフトは通常、こうした基盤機能の上で動作する。
機器によっては複数の階層のソフトウェアが組み合わされており、それら全体をまとめて「システムソフトウェア」と呼ぶことがある。例えば、固有の特定用途向けに開発された組み込み機器ではファームウェアが中心となる一方、パソコンやスマートフォンのような汎用コンピュータではOSやデバイスドライバが中核となる。
テレビやビデオレコーダー、家庭用ゲーム機、ルータ、プリンタといったデジタル機器では、利用者が直接意識しない内部ソフトウェアの総称としてこの呼称がよく用いられる。これらの機器ではOSとファームウェアの境界が曖昧であったり、一体的に設計されていたりするため、まとめて「システムソフトウェア」と呼ぶのが慣例となっている。一方、パソコンやスマートフォンの分野では、「ファームウェア」「OS」「ミドルウェア」といった個別の名称の方が定着しているため、これらを一括して「システムソフトウェア」と表現することはあまりない。
(2026.6.12更新)