システムアーキテクチャ【system architecture】
概要
システムアーキテクチャとは、システムの全体像を構成する各要素の配置や、それらが互いにどのように連携するかを定義した基本的な設計や構造のこと。複雑なシステムを安定して機能させるための基本的な枠組みである。

情報システムは、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、ユーザーインタフェースなど様々な要素から構成される。システムアーキテクチャは、これらの要素をどのように組み合わせ、それぞれどのような方式や構造を採用するかといった大枠を定義したものである。単に機能や要件を列挙するのではなく、構造や階層、方式、処理やデータの流れといった全体像を設計段階で明確にする。
具体的な形態や分類は着目する点によって異なる。例えば、すべての機能を一つの巨大なシステムにまとめる「モノリス型」や、機能を小さな単位に分割して連携させる「マイクロサービス型」がある。また、利用者が操作する側と、データ処理・保管する側に役割を分割する「クライアントサーバ型」、対等な役割の機器同士が連携する「ピアツーピア型」といった分類の仕方もある。
システムアーキテクチャは設計書や図として表現されることが多く、開発者や運用担当者、発注者など関係者間の共通理解を形成する役割を持つ。適切に定義されたアーキテクチャは、将来的な機能追加や技術更新の際の影響範囲を把握しやすくし、長期的な保守運用の基盤となる。なお、システム学などの分野では、情報システムに限らず、社会システムや交通システムなどを含む抽象的なシステムについての設計や構造をシステムアーキテクチャという。