システマティック【systematic】

システマティックとは?

全体の構造を見渡したうえで手順や規則を定め、それに沿って物事を進める考え方や手法のこと。日本語では「体系的」「系統的」と訳され、場当たり的な対処や個人の直感に頼る判断とは対照的な姿勢を指す。
システマティックのイメージ画像

システマティックな進め方では、まず対象を分析して構成要素を把握し、目的の結果を得るために必要な計画や手順、体制、判断基準などを体系的に整備する。対象を扱う際には、この事前に決められた手順に従って処理や判断を進める。手順や基準が明確であれば、担当者が変わっても同じ結果を得やすく、作業のばらつきを抑えられる。過程に再現性があるため途中経過を確認しやすく、問題が生じた場合でも原因の切り分けを行いやすくなる。

一方、システマティックな手法は、状況の変化に素早く対応しにくいという側面も持つ。手順が細かく決まっているほど、予期しない事態に臨機応変に動くことが難しくなる場合がある。そのため、状況に応じて手順を見直したり、ルールの粒度を調整したりすることが求められる画面もある。また、単に手順が存在するだけではシステマティックとは言えず、手順の関係が整理され、全体として矛盾なく機能する必要がある。

IT分野では、コンピュータを意図した通りに動作させるためにシステマティックな思考が不可欠となる。コンピュータは与えられた命令やプログラム通りにしか動くことができず、曖昧な指示を理解して自律的に判断を下す能力は本来備わっていない。コンピュータを操作したりプログラムを作成するには、人間による指示や入力がどのような処理を経て出力に繋がるのかを理解し、意図した結果が得られる手順を考える必要がある。目的を達成するための道筋を細かい手順に分解し、それらを論理的な繋がりで統合していく作業はシステマティックなアプローチそのものと言える。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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