シェアードサービス 【shared service】

概要

シェアードサービス(shared service)とは、大企業や企業グループなどで、どの会社・部門にも共通するような業務や部署を一つの組織に集約し、共同で運営するようにしたもの。総務、人事、経理などの間接部門や、メーカーにとっての物流など中核業務以外の部門について行われることが多い。

共通する業務を手がける部署を各企業・部門から分離し、本社直属の子会社などの形に集約する。シェアードサービス会社(共通機能子会社)はグループ内の各社・各部門を顧客としてサービスを提供し、手数料などを徴収して運営される。

社内の傍流部門ではなく専業の会社にすることで、スタッフの士気向上、人材交流やノウハウの共有による専門性やサービス品質の向上、コストの低減や平準化などを目指す。専門性やコスト競争力を高めることでグループ外の企業から同種の業務を受注し、業容を拡大し独自に収益を上げている事例もある。

(2024.9.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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