サプライチェーンリスク【supply chain risk】

サプライチェーンリスクとは?

原材料の調達から製造、物流、販売に至る供給網のいずれかで問題が生じ、製品やサービスの提供が滞る可能性のこと。企業内部だけでなく、取引先や外部委託先の状況にも影響を受けるため、連鎖的に被害が広がる性質を持つ。
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供給網は多段階の企業や地域にまたがって構成されるため、自然災害や政治情勢の変化、輸送網の障害、品質問題など多様な要因で途絶する可能性がある。特定の部品を単一の供給元に依存している場合、その企業の操業停止や輸出規制により生産全体が停止することもある。また、需要の急増や在庫不足、港湾混雑なども納期遅延を引き起こし、販売機会の損失やコスト増加につながる事態を招く。

情報セキュリティ上の脅威も無視できない要素となっている。供給網を構成する中小企業や関連会社を足がかりに、組織全体へ不正アクセスを仕掛けるサイバー攻撃が頻発している。機密情報の漏洩や生産管理システムの停止は、製品の出荷を困難にするだけでなく、顧客からの信頼を失墜させる要因になる。ソフトウェアの脆弱性を突いた攻撃も、広範囲に及ぶ供給網のどこかで発生すれば、その影響は連鎖的に波及し、最終製品の完成を阻害する事態を招く。

対策としては、供給元の分散化、代替調達先の確保、在庫水準の見直し、契約上の責任範囲の明確化などが行われる。また、取引先の財務状況やセキュリティ体制を評価し、継続的に監視する取り組みも導入されている。平時に事業継続計画を策定して供給網の停止を想定した復旧手順を定め、訓練を実施することで影響を抑える対策を行っている企業も多い。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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