サウスバウンド【south bound】

概要

サウスバウンドとは、主にSDNで制御されるネットワークにおいて、上位のコントローラや制御レイヤーから、下位の機器やデータプレーンに向かう方向の通信やインターフェースを指す用語。
サウスバウンドのイメージ画像

SDNSoftware-Defined Networking)はネットワークの制御機能(コントロールプレーン)と実際のパケット転送機能(データプレーン)を分離し、物理的な配線・配置とは独立に論理的なネットワーク構造を定義する技術である。

この構造において、上位に位置するSDNコントローラが、下位のスイッチやルータに対してフロールールや転送設定を送り込む方向の通信を「サウスバウンド」(south bound)と呼ぶ。一方、コントローラより上位のアプリケーション層や管理システム側からコントローラへの通信方向は「ノースバウンド」(north bound)と呼ばれる。

サウスバウンドインターフェースの代表的なプロトコルが「OpenFlow」である。OpenFlowSDNコントローラとOpenFlow対応スイッチの間で使われる標準プロトコルで、コントローラはOpenFlowを通じてスイッチのフローテーブルにエントリを追加・削除・変更する。OpenFlow以外のサウスバウンドプロトコルとしては、NETCONF、RESTCONF、gNMI、BGP-LSなどがあり、機器の種類や開発元のメーカー、用途に応じて使い分けられる。

なお、「サウスバウンド」という用語はSDN以外の文脈でも使われることがある。クラウドサービスや大規模な情報システムの設計では、上位システムから下位システムへのAPI呼び出しや何らかの機能的な連携を指して「サウスバウンド」と表現することがある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。