ゴールシーク【goal seeking】

概要

ゴールシークとはMicrosoft Excelに搭載されている逆算機能で、数式が算出する結果を目標値に設定すると、その結果を得るために必要な入力値を自動的に求める仕組み。数式自体は変更せず、参照先のセルの値だけを調整して目的の値を導き出す。「データタブの「What-If分析」というメニューに用意されている。
ゴールシークのイメージ画像

通常の表計算では、入力した数値をもとに数式が結果を算出する。ゴールシークはこの流れを逆転し、先に結果を指定してから、それに対応する入力値を探索する。利用者は結果を表示する数式セルと目標値、変化させるセルの三つを指定するだけでよい。

Excelは指定した変化セルの値を少しずつ変えながら数式セルを再計算し、目標値との差が十分小さくなるまで試行を繰り返す。この反復計算により、複雑な数式であっても手作業で数値を入れ替えて試算するより短時間で条件に合う値を得られる。求めた値は変化セルに反映され、採用するか元に戻すかを選択できる。

この機能は、経営分析や予算作成、資金計画、各種シミュレーションなど、目的の値から条件を逆算したい場面で幅広く用いられている。例えば、目標利益を得るために必要な販売数量や価格を求めたり、希望する月々の返済額から借入可能額や金利を求めたり、目標とする平均点を得るために必要な得点を求めるといった利用例がある。

なお、ゴールシークで同時に変更できる入力値は一つに限られる。複数の変数を同時に調整したり、複数の条件を満たす組み合わせを求めたりすることはできない。そうした最適化を行いたい場合は、同じくWhat-If分析に含まれる「ソルバー」という、より高度な機能を使う必要がある。ソルバーアドインとして提供されており、有効化してから使用する。また、数式の性質によっては解が存在しない場合や、複数ある解のうち一つしか求められない場合、近似値しか得られない場合もあるため、算出された結果が妥当かどうかは利用者自身が確認する必要がある。

(2026.7.23更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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