コピペ

コピペとは?

SNS電子掲示板BBS)などで繰り返し複製・転載される定番の文章やフレーズを指すネットスラング。元はコンピュータ上で文字列などを複製する操作「コピー&ペースト」を略した呼び方だが、俗語としては「各所に貼り回される定型文そのもの」を意味する用法が定着している。
コピペのイメージ画像

過去に誰かが投稿した文章などを、他の利用者が同じ掲示板で、あるいはSNSなど他の場所で複製し続け、定番の内容として定着したものである。内容は、笑いを誘うジョーク、感動的な体験談、不気味な怪談、特定の主張を繰り返す煽り文など様々で、アスキーアート(AA)を含む形式も多い。短文も長文もあり、冗談として流通するものから、注意喚起や挑発、宣伝まで用途も多岐に渡る。

「泣けるコピペ」「笑えるコピペ」「怖いコピペ」などジャンル別に分類されることもある。また既存の文章の一部を書き換えて使う「改変コピペ」も多く、元ネタと改変版が混在しながら伝播していく現象も見られる。有名なコピペは特定のコミュニティ内の共通言語として機能し、「このコピペを知っているかどうか」が内輪の共通認識の目安になる場合もある。

この文化が広まった背景には、デジタル化された文章の複製容易性がある。印刷物や口伝では広がりにくい長い表現も、ネット上では簡単な操作で複製することができ、読む人の心を捕えれば瞬時に拡散される。1990年代末から2000年代初頭にかけて「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)を中心とした匿名掲示板­文化の中で特に盛んに産み出されて流通し、SNS時代にも状況に適した定型句を投稿する文化は受け継がれている。

有名なコピペは長い年月の間に転載が繰り返される過程で元の文脈から切り離され、独立したコンテンツとして独り歩きするようになった。定型文を共有すること自体が同じコミュニティへの帰属意識を与える側面もあった一方、不正確な情報や誹謗中傷が検証されないまま拡散する温床にもなった。

なお、「コピペ」という用語は、元の「コピー&ペースト」の意味から派生して、他人の文章をそのまま流用・剽窃する行為や、自分で考えず他からの転載だけで済ませる態度を批判的に指す語としても使われる。この用法では、独自性や理解を欠いた状態を指摘する意味合いが含まれる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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