読み方 : クリックラップけいやく
クリックラップ契約【clickwrap agreement】クリックオン契約
概要

名称は「クリック」と「シュリンクラップ契約」を組み合わせた造語である。シュリンクラップ契約とは、パッケージソフトウェアの封を開封することで利用規約への同意とみなす契約方式を指し、クリックラップ契約はそのオンライン版に相当する。インターネットの普及とともに広まり、現在ではモバイルアプリのインストール画面、Webサービスの会員登録画面、ソフトウェアのセットアップウィザードなど、あらゆる場面で用いられている。
クリックラップ契約の典型的な流れは、利用規約やプライバシーポリシー、使用許諾契約(EULA)など契約書面の内容を画面に表示し、利用者が「同意する」「承諾する」といった画面上のボタンを押すことで契約が成立するというものである。紙への署名や押印を必要とせず、物理的な書面のやり取りなしに契約関係を形成できる点でデジタルサービスとの親和性が高い。
法的な有効性については、多くの国や地域で利用者は有効な契約として認められている。ただし、有効性が認められるために、いくつかの条件が求められることがある。利用者が契約内容を確認できる状態にあったこと、同意の操作が明確であること、規約の内容が不当に不利なものでないことなどである。規約へのリンクのみを小さく表示して実質的に内容が確認しにくい設計だった場合などで、裁判で契約の有効性が争われた事例も存在する。
類似の概念に「ブラウズラップ契約」がある。これはWebサイトを閲覧・利用し続けることをもって規約への同意とみなす形式であり、利用者による明示的なクリック操作を必要としない。利用者と比べて利用者の同意の明示性が低いため、法的な有効性を疑問視する声が強く、米国の裁判例でもほとんど有効性が認められていないとされる。