クォータ【quota】

概要

クォータとは、複数の利用者が共有するシステムで、利用者ごとに使用可能な資源量の上限を設定する仕組み。ストレージ容量やCPU時間ネットワーク速度などの資源を公平に配分し、システム全体を安定的に運用する。
クォータのイメージ画像

情報システムでは、ディスク容量、ファイル数、メールボックス容量、API呼び出し回数、仮想マシン数など、様々な資源を管理しているが、これをどれだけ使用あるいは占有できるかについて、利用者ごとに設けた利用枠がクォータである。

例えば、ファイルサーバで利用者ごとに保存できるデータ容量の上限を定めることで、特定の利用者が大量のデータを占有し、他の利用者がデータを保管するスペースが枯渇してしまう事態を防止する。クラウド環境でも、契約プランやアカウント単位でリソース利用量の上限が設定され、過剰利用や誤操作による急激な負荷増大を抑制している。

上限に達した時点でそれ以上の利用を拒否する「ハードクォータ」(hard quota)と、警告を発するが一定の猶予を認める「ソフトクォータ」(soft quota)がある。ソフトクォータでは、利用者に対して超過状態を通知し、猶予期間(グレースピリオド)内に削減しなければ制限が適用される仕組みである。急な作業の中断を避けつつ、秩序あるリソース管理が可能となる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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