読み方 : キャパシティかんり

キャパシティ管理【capacity management】容量・能力管理

概要

キャパシティ管理とは、ITサービスが必要とする処理能力や資源量を適切に把握し、安定したサービス提供を維持する活動。システムが必要とする処理能力を過不足なく提供し、サービスの中断や遅延を未然に防ぐ。
キャパシティ管理のイメージ画像

主にサーバのCPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク帯域などのシステム資源を対象とし、利用状況の監視、分析、予測を通じて最適な資源配分を行う。例えば、アクセス数の増加に伴い処理遅延が発生する場合、リソースの増強や構成変更を検討することで性能を維持する。

実務では、現在の稼働状況を測定するモニタリング、過去データを基にしたトレンド分析、将来需要を見積もるキャパシティ予測が組み合わされて運用される。クラウド環境では、需要に応じて資源を自動的に拡張・縮小する仕組みも利用することで、常に資源の過不足のない最適な環境を維持する。

単に現状の利用状況を監視するだけでなく、将来のビジネス成長やキャンペーンに伴う負荷の増大を予測し、事前に対策を講じることが重要である。もしリソースが不足すれば、システムの動作が重くなり、最悪の場合はサービスが停止して利用者に多大な不利益をもたらす。一方で、将来に備えすぎて過剰な設備を整えることは、不要なコストの増大を招き、経営的な効率を損なう要因となる。

(2026.1.30更新)
 

資格試験などの「キャパシティ管理」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
【令6修12/令5修1/令3修6/令2修1/平30秋】 容量・能力管理における,サービスの容量・能力及びパフォーマンスを予想する活動のうち,傾向分析はどれか。
【平28春】 ITサービスマネジメントのキャパシティ管理プロセスにおける,オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち,適切なものはどれか。
【平22修1】 キャパシティ管理に関する説明として,適切なものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。