ガバナンス【governance】

概要

ガバナンスとは、統治、支配、管理などの意味を持つ英単語。組織などを監督者が統制して適切に維持・管理するための仕組みや体制を指す用語である。IT分野では、情報システムデータなどを組織が適切に管理するための指揮命令系統や運用体制を指すことが多い。
ガバナンスのイメージ画像

組織における意思決定の仕組みや責任の所在、構成員や組織の行動を制御するルールを含む概念である。企業活動では「コーポレートガバナンス」が知られており、経営の透明性や健全性を保つための体制を意味する。IT分野では、これを情報システムデータの管理に適用した考え方が重視されている。

ITガバナンスは、情報システムが経営方針や業務目的に沿って導入・運用されるよう管理する組織的な取り組みである。単なる技術的な管理に留まらず、システム導入や投資の判断、運用ルールの策定、リスク管理などが含まれる。データ管理や情報セキュリティの分野でも、監督体制や規程、手続きを整備してガバナンスを確立し、不正利用や事故を防ぐことが求められる。

似た概念に「コンプライアンス」(compliance)があるが、こちらは法令や内規、社会規範などのルールを遵守することを指す。ガバナンスは具体的な管理体制や統制の仕組みを指し、組織内のガバナンスを確立・強化することは結果的にコンプライアンスを徹底することに繋がる。逆に、ガバナンスはルールの遵守のみで確立できるものではなく、コンプライアンスの徹底はガバナンスの質を高めることに役立つが、それだけで成り立つものではない。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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