カンスト
概要
カンストとは、値の数え上げが上限に達し、最大値で固定された状態。「カウンターストップ」あるいは「カウントストップ」の略とされる和製英語で、ビデオゲームなどでパラメータが上限値に達することなどを指す。システムを構成するパラメータなどで、値が一定の範囲で変動する場合や、時間の経過に従って次第に増えていくような場合に、上限値に達してそれ以上増えない(増やせない)状態のことを俗にカンストという。
ビデオゲームで進行に従って上昇していく能力値や得点、経験値、所持金、取得アイテム数などが上限に達することを「得点がカンストした」のように表現する。「999999」のように表示上の制約から上限が決まる場合と、「255」「65535」のようにプログラム上の変数のデータ型により上限が決まる場合がある。
表示上はカンストしているが、内部的には値は上昇し続けており、計算などには真の値が用いられる場合もある。上限値に達することが想定されていないなど、上限値の管理に欠陥がある場合はバグの原因となり、本来ありえないような値になってしまったり、表示が崩れることがある。
初期の家庭用ゲーム機などはメモリ容量の制約が厳しく、限られたデータ量でパラメータなどを表現しなければならなかったため、8ビット符号なし整数型で上限値が255(28-1)などの制約が多く見られたが、近年ではコンピュータの性能が向上したため、プログラム上の都合で上限が設けられることは少なくなっている。
(2023.12.22更新)