オープンモデル【open model】

概要

オープンモデルとはAIモデルを構成する重みやプログラム、学習データなどの情報が公開され、第三者が自分の環境で実行、改良、再配布できる状態のこと。公開範囲によって「オープンウェイトモデル」と「オープンソースモデル」に分かれる。
オープンモデルのイメージ画像

オープンウェイトモデル(open weight model)は、学習済みのパラメータである「重み」(weight)のみを公開したモデルを指す。利用者はこの重みを自分のパソコンやサーバに配置して推論を実行したり、追加学習によって用途に合わせて調整したりできる。米メタ(Meta Platforms)社の「Llama」や米グーグル(Google)社の「Gemma」などが代表例である。

一方、オープンソースモデルopen source model)は、重みに加えて学習に使ったプログラムのコードやデータ、再現手順まで公開したモデルを指す。従来のソフトウェア開発におけるオープンソースの考え方をAIに適用したもので、第三者がモデルの仕組みを検証したり、目的に合わせて一部を改変したり、独自の学習データを用いて一からモデルを再学習することができる。

両者は名称が似ているため混同されやすいが、公開範囲が異なる別のカテゴリーとして扱う必要がある。実際には学習データや学習コードが公開されず、重みのみが配布されているにもかかわらず「オープンソース」と呼ばれる例も見られる。近年ではAIにおけるオープンソースの定義を国際的に整備する動きが進み、重みの公開だけではオープンソースと呼べないという考え方が広まりつつある。

利用者にとっては、データを外部に送信せずに自社内で完結して運用できることや、モデルを自由に調整できることが利点だが、実行に必要な計算資源を自前で用意し、モデルを稼働させる手間やコスト、技術力が必要となる。商用利用や再配布の可否は、モデルごとに設定されたライセンス(利用許諾)によって異なり、何らかの制限が課されている場合がある。実際の運用にあたっては個別のライセンス内容を確認する必要がある。

(2026.7.26更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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