読み方 : オーバーレイほうしき
オーバーレイ方式【overlay】
概要

プログラム全体を同時に主記憶に格納できない場合、処理の流れに応じて必要な断片(セグメント)のみをロードし、不要になった部分に次の処理用のコードを上書きして配置する。これにより、物理的なメモリ容量以上の規模を持つアプリケーションでも実行が可能となる。
プログラムは、常に常駐させる常駐部と、状況に応じて入れ替えるオーバーレイ部に分割され、実行時に適切なセグメントが読み込まれる構成となる。どの処理が同時に必要となるかを事前に設計し、セグメントの配置関係を明確に定義する必要があるため、プログラマはメモリ構成を意識して設計を行わなければならない。
オーバーレイ方式は、メインメモリが非常に高価で容量が限られていた時代に、大規模なソフトウェアを動かすための手法として用いられた。現代のコンピュータでは仮想記憶方式が一般的となり、オペレーティングシステム(OS)が自動的にメモリ管理を行うようになったため、仮想記憶が使えない組み込みシステムなど特殊な用途でしか用いられなくなっている。