オートメーション【automation】自動化
概要

工場の生産設備における自動運転や、事務処理ソフトによる定型業務の自動実行、ネットワーク機器の自動設定、業務システム間のデータ連携などが当てはまる。利用者が毎回操作や判断を行わなくても、あらかじめ設定された規則に従って処理が進行する。単純な繰り返し作業だけでなく、複数の条件分岐を含む業務にも適用される。
情報システムの分野では、サーバ運用やソフトウェア開発、データ管理など様々な場面で利用されている。一定時刻にバックアップを実行したり、プログラムのテストを自動実行したり、監視システムが異常を検知した際に通知や復旧処理を行ったりする仕組みが典型例である。近年はクラウド環境の普及に伴い、システム構築や運用管理を自動化する技術も広く利用されている。
業務分野では、請求書処理や在庫管理、顧客情報の更新といった定型的な作業を自動化する取り組みが進んでいる。近年では、複数のアプリケーションやサービスを連携させ、人の操作を介さずに処理を実行する「RPA」(Robotic Process Automation)も普及している。
こうしたオートメーションによって、処理速度の向上や、入力ミス・確認漏れといったヒューマンエラーの削減が図られる。人員が単純な定型業務から解放され、より高度な判断や企画立案に注力できるという面もある。一方、システム構築の初期投資や業務手順の標準化が前提となるうえ、不具合や設定の誤りが発生した場合には誤った処理が大量に実行されるリスクもあるため、異常検知や停止の仕組みを備えた運用体制が求められる。
古くは産業革命期に工場の機械化が始まり、その後は主に工業製品の製造手段の自動化が進展した。この分野は現代でも「ファクトリーオートメーション」(FA:Factory Automation)などの取り組みにより高度化が進んでいる。20世紀後半にコンピュータが普及すると、事務作業を自動化する「オフィスオートメーション」(OA:Office Automation)へと対象領域が広がった。近年では人工知能、とりわけ機械学習の技術の爆発的な進化により、自動車の運転やプログラミングなど、従来困難だった業務や作業の自動化も進んでいる。