エージェントネイティブ【agent-native】
概要

従来のソフトウェアは、利用者が画面を見ながら手順通りに操作することを前提に作られてきた。AIエージェントは人間の行動を模倣し、利用者が目的を自然言語で伝えるだけで、作業を分解して必要な情報を集めながら複数の処理を計画・実行する。
エージェントネイティブな設計では、情報提供や操作インターフェースを、AIエージェントが活動しやすい形で提供する。例えば、機能の内容や利用条件を機械可読な形式で示しておき、AIエージェントがそれを解釈して適切に呼び出せるようにする。人間向けの画面と、コンピュータ向けの連携口(API)を別々に用意するのではなく、両者が同じデータや状態を共有しながら一貫して動く構成が重視され、利用者が画面から加えた変更はAIにも反映され、AIが実行した処理の結果も画面に表れる。
また、AIエージェントが外部のツールやデータに接続するための共通規格として「MCP」(Model Context Protocol)が策定されている。利用できる機能や条件をあらかじめ定義しておくことで、AIエージェントがそれを読み取って適切に呼び出せるようになっており、2026年に入ってからは主要なIT企業の間でこの規格を標準の連携方式として採用する動きが広がっている。
エージェントネイティブという言葉には、統一された技術標準や厳密な定義はまだ存在しない。AIエージェントを中心に据えた製品や開発手法を指す概念として、AI関連企業や開発者コミュニティを中心に用いられている表現である。AIを後から組み込む従来型のシステムと区別する概念として用いられる。AIエージェントに複数の作業をまとめて任せる利用形態が急速に普及しており、ソフトウェアやネットサービスの側でもエージェントネイティブな設計が注目されている。
(2026.7.26更新)