読み方 : エージェンティックエーアイ
エージェンティックAI【agentic AI】
概要

従来のAIシステムはチャットボットのように人間の指示や問いかけに受動的に応答する仕組みが一般的だった。これに対し、人間の指示に基づいて外部ツールに働きかけ、人間の操作を代行するAIシステムを「AIエージェント」(AI agent)という。簡単な内容を示してメールの返信を指示すると、AIが操作画面を開いて完全な文面を考えて入力し、発信するといった仕組みである。
一方、エージェンティックAIはより高度な自律性を持つAIシステムで、人間が与えたゴールや目的を理解して、必要なタスクを考え、具体的なアクションに細分化して実行する。例えば、「出張の準備をせよ」といった抽象的な指示を与えられると、交通機関の検索と座席予約、ホテルの予約、スケジュールの調整、関係者への連絡といった一連の工程を自ら考えて遂行する。予期せぬ問題に遭遇しても自力で解決策を模索する。
技術的な側面では、推論、計画、記憶、そして外部ツールの利用という要素を高度に組み合わせることで成立している。Webブラウザや外部サービスのAPIなどを「手足」として自在に操る。作業の途中で自分の出した結論が間違っていないかを検証するプロセスを繰り返すことで、人間による細かな軌道修正なしに、完結した成果を生み出すことが可能となる。