読み方 : インタビューほう
インタビュー法
概要

情報システムの運用では、規程や手順書、ログなどの資料だけでは把握しきれない実務上の運用実態や判断プロセスが存在する場合がある。インタビュー法は、担当者への質問を通じて、実際にどのような手順で作業が行われているか、例外処理がどのように扱われているか、問題発生時の対応がどのように実施されているかを確認するために用いられる。
これにより、文書上のルールと現場の運用との乖離や、統制上の弱点を把握しやすくなる。例えば、システム上の操作ログに不自然な点が見つかった際、その当時の状況や判断基準を直接本人に確認することで、単なるミスなのか、あるいは制度上の不備なのかを判断する重要な手がかりを得ることができる。
インタビューは、事前に監査目的や確認事項を整理した上で実施されることが多い。質問内容は、業務の流れに沿って段階的に行われ、回答の一貫性や具体性が確認される。必要に応じて、実際の操作画面や作業現場を見ながら説明を受ける場合もある。記録された内容は、他の監査証拠と照らし合わせる「突合」が行われ、監査判断の根拠として活用される。
人的要素が大きく影響する手法であり、監査人の質問力や中立性が重要となる。監査人には、回答者の心理的な負担に配慮しつつ、誘導尋問を避けて事実を引き出す高いコミュニケーション能力が求められる。
(2026.2.2更新)