アグリゲータ【aggregator】

概要

アグリゲータとは、散在する複数の情報源、サービス、事業者などからデータや商品、サービスを収集・統合し、一つの窓口として利用者に提供する仕組みや事業者のこと。分散したリソースを集約することで、利用者は個別の提供元を巡回せずに情報の比較や選択、利用が可能となる。
アグリゲータのイメージ画像

「アグリゲータ」(aggregator)という語は英語の「集約するもの」に由来し、集約の対象は情報、商品、通信回線、エネルギーなど分野によって様々である。いずれの分野でも、利用者と多数の提供元との間に立つ仲介者として機能する点は共通している。

インターネット分野では、「ニュースアグリゲータ」(news aggregator)がよく知られている。多数の報道機関やブログの記事を収集し、分類、一覧表示するWebサービスやアプリがこれにあたり、日本ではYahoo!ニュースやGoogleニュース、SmartNews、Gunosyなどが知られている。

電子商取引EC)では、複数のECサイトの商品価格を横断的に比較できる価格比較サイトがアグリゲータにあたる。旅行分野では、航空券や宿泊施設の情報を複数のオンライン旅行予約サイトから集約し、横断的に検索・予約できるサービスがある。GoogleフライトやSkyscannerなどがその例として挙げられる。

金融分野では、複数の銀行口座やクレジットカード、証券口座の残高や明細を一画面にまとめて表示する資産管理サービスをアグリゲータと呼ぶ。クラウド会計ソフトや家計簿アプリなどの機能の一部として組み込まれており、各金融機関に個別にアクセスしなくても収支や資産状況を一元的に把握できる。

音楽・映像配信の業界では、独立系アーティストや制作会社に代わって楽曲や映像作品をとりまとめ、SpotifyやApple Musicなどの大手プラットフォーム一括配信する事業者をアグリゲータと呼ぶことがある。TuneCoreやDistroKidがその例で、アーティストは各プラットフォームと個別に契約することなく配信できる。

エネルギー分野では、家庭や工場が保有する太陽光発電設備、蓄電池、電気自動車などの小規模な電源をIoT技術で束ね、電力の需給調整を行って電力会社や市場に供給する事業者をアグリゲータと呼ぶことがある。通信・ネットワーク分野では、複数の回線を束ねて一つの論理回線として扱う装置、あるいはIoTセンサーデータを収集して上位システムへ転送する中継装置を指すこともある。

(2026.6.15更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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