アグリゲーションサービス【aggregation service】
概要

具体的には、複数の銀行口座やクレジットカードの残高や明細を一元管理できる家計簿アプリ、様々なニュースメディアの記事を集めて配信するニュースアプリ、複数の販売事業者の商品や価格を横断的に比較できる価格比較サービス、航空券や宿泊施設をまとめて検索できる旅行予約サービスなどがある。
技術的には、外部サービスが公開するAPIやRSSを通じてデータを取得し、自社システムで整理・加工して利用者へ提供する。Webページの内容を自動的に抽出する「スクレイピング」が用いられる場合もある。近年ではAIを活用してコンテンツを分類したり、利用履歴に応じて表示内容を最適化したりするサービスも増えている。
金融機関の情報を集約するサービスではセキュリティ面の考慮が必要となる。初期のサービスでは利用者のオンラインバンキングのIDやパスワードをアグリゲーションサービス側が保管・使用する方式が広く用いられてきたが、この方式には安全上の懸念が伴う。近年では、金融機関が専用のAPIを公開し、サービス側が利用者の許諾を得てデータを取得する「オープンバンキング」の仕組みへの移行が進んでいる。
日本では2017年の銀行法改正を契機に金融機関のAPI開放が加速し、家計管理や資産運用の分野でアグリゲーション機能を組み込んだ「フィンテックアプリ」などが広く普及するようになった。ただし、情報提供元の仕様変更やAPI提供終了によって一部機能が利用できなくなるリスクもあり、サービスの安定性は提供元との連携状況に依存する面がある。
インターネット上の情報やコンテンツの集約だけでなく、物理的なリソースを束ねて管理するサービスを指す場合もある。例えば、エネルギー分野では分散した再生可能エネルギーの発電設備や蓄電池を束ねて電力の需給調整を行うサービスを「アグリゲーションサービス」と呼ぶことがある。