うp
うpとは?

日本語入力モードがオンのまま「up」と打鍵すると、先頭の「u」が「う」とひらがなで入力され、続く「p」はアルファベットのままとなる。初期の電子掲示板(BBS)やチャットのやり取りで、偶発的な誤入力が面白がられてそのまま定着したというのが一般的な説である。
1990年代後半から2000年代前半にかけて、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)をはじめとする日本の匿名掲示板を中心に広まった。ADSLなどのブロードバンド回線の普及初期と重なり、画像や音声、動画などを「アップローダー」と呼ばれるファイルのアップロード機能のある掲示板で共有する行為が活発になったことで、短くテンポよく使える表現として定着していった。
自分がファイルを投稿したことを「うpした」と報告する場合と、他の利用者に投稿を促す「うpして」「うpしろ」という呼びかけとして使う場合である。後者は掲示板での画像や動画の共有を求める定番表現として広く使われた。公開した投稿者を指す「うp主」(うぷぬし)という派生語も生まれ、動画共有サービスのコメント欄などで定着している。「お疲れ様」を意味する「乙」と組み合わせた「うぽつ」という造語も生まれ、投稿者をねぎらう挨拶として使われる。
キーボードの入力設定や日本語入力システムの挙動の違いにより「うp」「うP」などの表記揺れも見られるが、2000年前後のインターネット環境で最も利用者が多かったWindows標準のMS-IMEでは、アルファベットの子音文字は全角小文字で入力される設定が基本のため、いずれも全角文字の「うp」が最も標準的な表記である。
SNSや動画投稿サイトが主流となった現在では掲示板での使用頻度は下がっているものの、特定のコミュニティでは「アップロード」「投稿」「公開」「送信」などの意味で引き続き親しみを示す表現として使われている。一般には品のないネットスラングとみなされており、公的な場やビジネスでの使用には適さない。