基本情報技術者試験 - 令和7年7月修了 - 問28
暗号学的ハッシュ関数における原像計算困難性,つまり一方向性の性質はどれか。
| ア | あるハッシュ値が与えられたとき,そのハッシュ値を出力するメッセージを見つけることが計算量的に困難であるという性質 |
|---|---|
| イ | 入力された可変長のメッセージに対して,固定長のハッシュ値を生成できるという性質 |
| ウ | ハッシュ値が一致する二つの相異なるメッセージを見つけることが計算量的に困難であるという性質 |
| エ | ハッシュの処理メカニズムに対して,外部からの不正な観測や改変を防御できるという性質 |
答え : ア
分野 : テクノロジ系 › 技術要素 › セキュリティ › 情報セキュリティ
暗号学的ハッシュ関数が持つべき性質のひとつである「原像計算困難性」(一方向性)について問うものです。この性質は,あるハッシュ値が与えられたときに,そのハッシュ値を出力するような元のメッセージ(原像)を見つけ出すことが計算量的に非常に困難であるという性質です。この説明に合致するのは選択肢「ア」です。
誤りの選択肢のうち,「可変長のメッセージから固定長のハッシュ値を生成できる」という説明はハッシュ関数の基本的な機能を述べたものであり,一方向性という安全性の性質とは異なります。「ハッシュ値が一致する二つの異なるメッセージを見つけることが困難」という説明は,「衝突困難性」(あるいは第二原像計算困難性)と呼ばれる別の性質の説明です。
「処理メカニズムへの不正な観測や改変を防御できる」という説明はハッシュ関数の性質としては一般的でなく,耐タンパー性など別の概念に近い内容です。ハッシュ関数には一方向性と衝突困難性という異なる安全性の性質があることを区別して理解しておくことが重要です。
分野 : テクノロジ系 › 技術要素 › セキュリティ › 情報セキュリティ
同一問題 : 〔令4修7問39〕
解説 : 暗号学的ハッシュ関数が持つべき性質のひとつである「原像計算困難性」(一方向性)について問うものです。この性質は,あるハッシュ値が与えられたときに,そのハッシュ値を出力するような元のメッセージ(原像)を見つけ出すことが計算量的に非常に困難であるという性質です。この説明に合致するのは選択肢「ア」です。
誤りの選択肢のうち,「可変長のメッセージから固定長のハッシュ値を生成できる」という説明はハッシュ関数の基本的な機能を述べたものであり,一方向性という安全性の性質とは異なります。「ハッシュ値が一致する二つの異なるメッセージを見つけることが困難」という説明は,「衝突困難性」(あるいは第二原像計算困難性)と呼ばれる別の性質の説明です。
「処理メカニズムへの不正な観測や改変を防御できる」という説明はハッシュ関数の性質としては一般的でなく,耐タンパー性など別の概念に近い内容です。ハッシュ関数には一方向性と衝突困難性という異なる安全性の性質があることを区別して理解しておくことが重要です。