基本情報技術者試験 - 令和6年1月修了 - 問35

オブジェクト指向の特徴はどれか。
アオブジェクト指向では,抽象化の対象となるオブジェクトに対する操作をあらかじめ指定しなければならない。
イカプセル化によって,オブジェクト間の相互依存性を高めることができる。
ウクラスの変更を行う場合には,そのクラスの上位にあるすべてのクラスの変更が必要となる。
エ継承という概念によって,モデルの拡張や変更の際に変更箇所を局所化できる。
答え : エ
分野 : テクノロジ系 › 開発技術 › システム開発技術 › 設計
同一問題 : 〔平26修7問46〕〔平24修12問47〕〔平23春問48〕〔平21修6問45〕
解説 :
オブジェクト指向とは,データとそれに対する操作(処理)をひとまとめにした「オブジェクト」という単位でプログラムを組み立てていく考え方です。

オブジェクト指向の代表的な特徴の一つに「継承」があります。継承とは,既存のクラス(オブジェクトの設計図のようなもの)が持つ性質や機能を,新しいクラスがそのまま受け継いで利用できる仕組みです。

この仕組みを使うと,共通する部分は親のクラスにまとめておき,変更が必要な部分だけを子のクラスで書き換えればよいため,モデル全体を拡張したり変更したりする際に,変更する箇所を特定の場所に限定(局所化)することができます。正解は「エ」です。

「ア」は,抽象化の対象に対する操作をあらかじめ指定しなければならないとしていますが,これはオブジェクト指向の柔軟性という特徴とは逆の説明です。

「イ」は,カプセル化によってオブジェクト間の相互依存性を高めることができるとしていますが,実際にはカプセル化はオブジェクトの内部を隠すことで,オブジェクト同士の依存関係を弱め,独立性を高めるための工夫です。

「ウ」は,クラスを変更する際に上位のすべてのクラスの変更が必要になるとしていますが,これもオブジェクト指向の目的である「変更のしやすさ」とは反対の内容です。
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