▼ 文中の用語 |
リムーバブルハードディスクの規格の一つ。パソコンだけでなく、AV機器や情報家電、車載情報機器など幅広い用途で利用されることを想定している。
ハードウェアとしては2.5インチの汎用の小型ハードディスクを用い、専用の50ピンのコネクタで接続する。筐体のサイズは130mm×80mm×12.7mmで、非動作時で900G以上の耐衝撃性と、1万回以上の挿抜に耐えられるコネクタ耐久性が要求されている。
データの転送制御にはパソコンで広く使われているATA方式を使うが、AV機器向けの拡張コマンドや、セキュリティ関連の拡張コマンドが追加されている。容量について規定はなく、基本的にはその時々で主流のハードディスク製品がそのまま使われる。
また、ハードディスクビデオレコーダなど情報家電での利用を想定しているため、映像データの記録・再生などについて製品間の互換性が保てるよう、ファイルシステムやアプリケーションデータフォーマットについても標準を定めている。ファイルシステムとしてはUDFが使われ、データフォーマットについても、テレビ録画用の映像フォーマットや、コンテンツ保護セキュリティ規格などが規定される。
2003年5月には、Serial ATA方式に対応した新しい仕様と、1.8インチのハードディスクを利用した筐体サイズ80mm×67mm×10mmの小型の仕様「iVDR mini」が発表された。今後はこの方式が主流になっていく予定で、従来のパラレルATAを利用した方式は「iVDR parallel」と呼ばれるようになる。(シリアル)iVDRとiVDR miniは、Serial ATA方式に対応した専用の22ピンのコネクタで接続される。さらに、1インチハードディスクを使ったより小型の仕様「iVDR micro」も今後登場する見通し。
同規格を策定・推進しているのは、情報機器メーカーが集まって構成する業界団体「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」(iVDRコンソーシアム)。同コンソーシアムは、2002年3月に、キヤノン、富士通、日立、フェニックステクノロジーズ、パイオニア、三洋電機、シャープ、日本ビクターの8社で設立され、エレクトロニクス関連メーカーを中心に数十社が参加している。