W-CDMA 【Wideband Code Division Multiple Access】 IMT-DS / ULRA-FDD / DS-CDMA
概要
W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)とは、第3世代携帯電話(3G)の端末・基地局間の無線通信方式の標準規格の一つで、NTTドコモのFOMAサービスやソフトバンクのSoftbank 3Gサービスで利用されているもの。初期の規格では高速移動時144kbps(キロビット毎秒)、歩行時384kbps、静止時2Mbps(メガビット毎秒)で通信することができる。拡張仕様のHSPA(High Speed Packet Access)により、下り(HSDPA)のパケット通信を7.2~14.4Mbpsに、上り(HSUPA)を5.7Mbpsにそれぞれ高速化できる。
基地局→端末方向(下り)と逆方向(上り)の伝送路の分離を周波数分割多重(FDD:Frequency Division Multiplexing)により、一つの周波数帯における複数端末の通信の分離を直接拡散方式(DSSS:Direct Sequence Spread Spectrum)による符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)によって行う。
ITU(国際電気通信連合)による3G標準「IMT-2000」で6つ規定された無線通信方式のうち最も広く用いられている方式で、同規格上では「IMT-DS」と呼ばれる。UMTS規格では「UTRA-FDD」方式とも呼ばれ、欧州などではW-CDMA方式を指してUMTSと呼ぶこともある。日本ではW-CDMA以外にau(KDDI/沖縄セルラー)がCDMA2000方式を採用している。
(2018.5.17更新)