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利用者識別を行うICカード「SIMカード」に対応した携帯電話端末で、特定の通信事業者(キャリア)のカードしか利用できないようにかけられている制限のこと。
欧米で一般的なGSM方式や、W-CDMAやCDMA2000などの第3世代携帯電話方式では、利用者の識別にSIMカードというメモリカードを利用しており、通信規格が同じなら端末を買い換えなくてもカードを差し替えるだけで別のキャリアに乗り換えられるようになっている。
SIMロックはこのキャリア切り替えができないよう特定のキャリアのカードしか動作しないようにする制限のことで、同じ通信規格でもキャリアを切り替える際には端末も買い換えなければならない。例えば、NTTドコモのFOMAに対応した携帯電話端末に、同じW-CDMA規格のソフトバンク3GのSIMカードを差し込んでも利用できない。
日本の携帯電話販売はキャリアが販売店に多額のインセンティブ(販売奨励金)を出し、それを原資に大幅に割り引いた価格で端末を販売して、通話料の中からインセンティブを回収するビジネスモデルとなっている。このため、ユーザが契約後すぐに解約したり、別のキャリアに乗り換えてしまうとキャリアはインセンティブを回収できず大きな打撃を被る。
こうした事情もあり、端末のSIMロックを解除して再販売する行為は商標法、不正競争防止法に抵触するとみなされており、2006年8月にはこうした不正改造端末の販売業者が逮捕された。ただし、SIMロックの無い「SIMロックフリー」(あるいはSIMフリー)の携帯電話自体が違法なわけではなく、日本ではノキアがドコモでもソフトバンクでも利用できるW-CDMA携帯電話を販売している。