2002.11.14更新

ハイパースレッディング 【Hyper-Threading】


分野

マイクロプロセッサ > x86/Intel > Intel


ハイパースレッディングとは、Intel社が2001年8月に発表した、マイクロプロセッサの高速化技術。プロセッサ内のレジスタパイプライン回路の空き時間を有効利用して、1つのプロセッサをあたかも2つのプロセッサであるかのように見せかける技術。

 1つのスレッドが処理を進めている間には、レジスタパイプラインなどに必ず空き時間が生じる。従来はこうした空き時間は無駄になっていたが、これらのリソースを集めて1つのプロセッサに見せかけることにより、もう1つ別のスレッドの処理を進めるのがHyper-Threadingである。

 このため、Hyper-Threadingを実装したマイクロプロセッサでは、1つのプロセッサコアに対し2つのバスがある。つまり、OS側から見ると仮想的に2つのプロセッサが存在することになり、シングルプロセッサのコンピュータデュアルプロセッサのように振る舞わせることができる。

 これにより、2つの異なるアプリケーションを同時に実行したり、1つのアプリケーションを通常のシングルプロセッサマシンより高速に実行することができる。ただし、2つのアプリケーションが同じプロセッサ要素(演算器など)を同時に利用できないという制約があり、単純に性能が2倍になるわけではなく、現在はおおむね20%程度クロックあたり性能が向上すると言われている。

 この点がデュアルプロセッシングとHyper-Threadingの違いだが、デュアルプロセッシングでも常に2倍の性能を発揮できるわけではない。

 Hyper-ThreadingはIntel社のNetBurstアーキテクチャ実装されており、2002年1月に新型のXeon/Xeon MPに搭載される形で対応製品がデビューした。その後、2002年10月にはデスクトップ向けPentium 4にも搭載されたほか、今後リリースされるIA-32ベースのプロセッサでもHyper-Threadingに対応する。

 ちなみに、Pentium 4マイクロアーキテクチャであるNetBurst自体が、そもそもHyper-Threadingを前提として設計されていたとされている。

 なお、理論上はHyper-Threadingによって出現する仮想プロセッサの数は3個以上でもよいが、現在リリースされている製品では仮想プロセッサ数は2個になっている。


印刷用ページこのページを追加 / リストを消去
他の辞書・事典を検索
20100312
IT用語辞典 e-Words

さくいん
分野別
パソコン
イメージング
ストレージ
半導体
プロセッサ
ネットワーク
LAN
通信サービス
インターネット
WWW
ソフトウェア
OS
Windows
プログラミング
マルチメディア
モバイル
携帯電話
eビジネス
企業システム
IT産業
セキュリティ
情報の表現
ITと社会