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メモリースティックウォークマンなどに使われている、ソニーが開発した音声圧縮技術。同社のATRAC技術を改良したもの。
ソニー製品を中心に、音楽配信サービスやMDLP(MDの長時間録音モード)などに採用されている。
圧縮後のデータ量は、圧縮率によって4分の1から20分の1程度になる。CD並みの音質ならATRACのさらに半分の10分の1程度になるとされている。
ATRAC3では、ATRAC同様、音声信号を帯域分割フィルタで4つの周波数帯域に分割する。その後、Modified DCT(変形離散コサイン変換)により時間ベースのデータ列から周波数ベースのデータ列に変換し、圧縮符号化する。
その際、人間の聴覚の特性を利用して、聞こえにくい成分や大きな音の前後のデータを間引くことにより、音質を損なうことなく符号化するデータの量を減らしている。ATRAC3は、この間引きの判別精度をATRACの2倍に高めることにより、効果的な圧縮を可能としている。
これらの原理の基礎は、その後登場したMP3などの音声圧縮と同じである。
音楽業界によって推進されているSDMIプロジェクトでは、著作権を保護したまま楽曲データの流通を行うための技術仕様を策定しているが、ATRAC3を圧縮方式の一つとして採用することを検討している。